川崎廣進・工房カワサキの世界

〜The World Of Koushin Kawasaki & Koubou Kawasaki〜

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インドのタクシー    2007年03月14日

最近こちらのタクシー(黄色いオート三輪車)に乗る事が随分増えた。街中に多すぎるんではないだろうかと思うほど右往左往している。

乗る前に目的地を言ってまずお金の交渉をするのが最初の手段だ。運転手は必ず倍は吹っかけてくる。これはまるで挨拶みたいなもんだ。半分で交渉がまとまったとしても着いてからまた釣りがないといいだすこともよくある。

大半の運転手は現地語しか話さない。高々、日本のお金で300円位の釣りが無いと言う。言葉の問題や観光客(外国人)扱いされるのか、下手すると2重にも3重にも損をする羽目になる事もある。

先日、新聞の切抜きを友人が送ってくれた。日本のタクシー会社がインドに進出すると書いてあったが実に頼もしく思った。世界にもこんな事で神経使う国がまだまだ多くさんあるのかな〜。

インドの将来を考えたらこんなことしてたら外国企業にお客を持っていかれるんでは?と思えてしかたない。安心して暮らせる社会がインドにも早く来ないのだろうか、気になってやまない。

随分前になるが商売人は「損をして得をとれ」と言う格言のような言葉をよく聞いたもんだ。いまだ日本も死語になってるかも知れないが、このインドにもそのような悠長な土壌があるんだろうか?

交通ルールにしても環境汚染にしても商業道徳にしても少し並み離れた事が目に付いてたまらない。今やインドは世界の大金持ちになりつつあるのに、あの多くの物乞いやこのたびの問題を野放しでいいのだろうか。

インドに夢を託しつつも是々非々主義でこの国の行く末を見ていたい。同情は逆にこの国をスポイルすることになりかねない。他国との競争原理がいいように働いてくれる事を願ってやまない。



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