川崎廣進・工房カワサキの世界

〜The World Of Koushin Kawasaki & Koubou Kawasaki〜

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ハイデラバードは涼しいぞ    2008年07月27日

この1週間くらい前からやっと雨が降り出した。雨季だというのに今年は雨らしい雨が私が来てからほとんど降らなかった。降ってもお湿りくらいで樹木の根っこ迄染み通す位の雨は降らず、多くの街路樹は枯れないだろうか心配していた。樹の葉っぱにもほこりがかぶり色は鮮度を失って白濁していた。しかし1週間ほど前から夕方から夜にかけてまとまった雨がほぼ毎日のように降っている。

日本は36度や37度で暑い毎日が続いていると便りがくるのに、こちらは日中はありがたく涼しく気持ちの良い日が続いている。夜,水シャワーを浴びるのが冷たく寒いくらいだ。私は今トイレのバケツに水を一杯にして勺で汲んでかぶっている毎日である。まるでインドに住んでいると思えなく、2ヶ月クーラつけて寝たこと無いが扇風機だけでも寒い日がいくらでもある。今から暮れに向かってハイデラバードは住み易い季節になっていくが快適に過ごせる事が出来るだろう。

この近くにKBR PARKというすごく大きな公園がある。先日夕方何度もジョギングに行ったとき多くの草花や、花が咲き誇っている樹木があった。大木に真っ赤な花が絢爛と咲き誇っていた。聞いてみたら黄色い色もあるようで、日本の桜は1週間もすれば散ってしまうが、このグルモアは長く咲いているようで、さすが熱帯地方にふさわしく花を楽しみ又木陰を与えてくれて、雨宿りまでさせてくれてありがたいサービスを施してくれる大切な樹であるんだな〜と思った。

ここには落葉する樹は無いが何処へ行っても緑が多く、大きな道沿いには街路樹が茂っている。まるで緑のトンネルの様な風景はいくらでもある。暑い国にはちゃんと神様がそれにふさわしい様に市井の人々を守ってくれているんだなーと感心する。

公園に行くと先日朝顔の花がフェンスに絡まっているのに出会った。私は朝顔は日本にしかないものと思っていた。立ち止まって花びらを開いてみたが紛れも無い朝顔だった。知らないのは私だけなのか?  まるで日本みたいだ。

ここでは緑道や公園等美しい花や樹を植えてある所に、毎日の様に水を入れたタンクローリ車が太いホースを2人の人が肩に抱えて水やりしている様子をよく見かけた。電気や水が足りないと言っているのに、こんな草花まで気を回す苦労も並々ならぬ市民奉仕に思え、思わず心の中で(御苦労様です)と目を細めて頭を下げた。食べることがままならない人達が大勢居るにもかかわらずここまで市民サービスを怠らない姿に思わず合掌したくなる。

しかし雨季を迎えてインドの草花や木々は息を吹きかえした様に、今からますます百花繚乱の季節が訪れ、道路のごみや埃さえ見なければ「なんて美しい国だな〜」と感激し、帰国したら沢山の人達に住み易いインドの話題を自慢げに語れるのではないだろうか。問題の多少は何処の国でも家庭でもあり、目をつむって我慢する事は、人間の柔軟性と多少の忍耐を持ち合わせていればいくらも「ノープロブレム」だ。その様な考え方は一銭のお金もかからない事ではありがたい。

左 夾竹桃  中央 朝顔  右 グルモア



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