川崎廣進・工房カワサキの世界

〜The World Of Koushin Kawasaki & Koubou Kawasaki〜

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RISHI VALLEY SCHOOL見学(その1)    2008年08月27日

8月22日夜行バスでハイデラバードを南下すること10時間、バンガロール手前のMADANA PALLEという町の郊外にこの学校があった。私は自然保護運動の月一度のピクニックで知り合ったDr リトウさんと同行し、紹介するので一度見学したら?  と言われネルソン夫妻の仲立ちで久しぶりに遠出をした。

田舎道でバスを下り3キロ歩いた深い森の中にこの学校があった。この一帯はインドでは無いような静かな農村風景で、20分に1台位しか車が通らないのどかさだった。ゲートをくぐり中に入って行くと、生い茂る樹木の中に家々が点在し、学校の校舎や事務所にしてもせいぜい2階建てで全体では建物は小さく見えた。

さっそく2泊する私のゲストルームを案内され旅装を解いてシャワーを浴びた。昼食時間まで少しあったので、昨夜バスの中でクーラーが利きすぎてろくろく寝れなかった私はベッドに横たわった。狭いがこじんまりと一人用のコテージになっていてドアを開けるなり6畳位の部屋の左にベットと右に机があり枕元の小テーブルには停電に備えて懐中電灯やロウソクが用意してあった。机の上にはフルーツが盛ってあった。

カーテンで仕切られた奥に一畳くらいの小さな台所があり冷蔵庫とガスコンロがあり小棚が壁にかかっていた。そしてその左のドアを開けるとトイレ、シャワールームが2畳の広さでゆったりしていた。私には十分な広さであった。ベッドの横と後ろにゴザが敷いてありもう2人は寝れるスペースは十分感じた。周りは緑が多く爽やかな初夏の風情で窓からカーテン越しに入ってくる風は深い森林の匂いがした。ここは本当にインドなんだろうか?  窓越しに見える木々の緑は新緑の爽やかさを風に揺らしていた。蝉さえ鳴けばここは間違いなく軽井沢だ。

眠りについても外はざわざわしていた。こんな静かなところで何の音か?  と耳を澄まして聞いてみると、風で木々の葉っぱの擦れ合う音だった。俺はなんて所に来たもんだ。ここではさっきから3種類くらいの小鳥の鳴き声が聞こえ、まるで桃源郷か楽園のごときである。インドに来て以来昨日までの都会のあの汚いごみや人ごみの喧騒は同じ国の出来事である事が信じられない。ランチタイムの時間になり約700メートル位離れた大食堂に行った。

一緒に来てもらったリトウさんは何処にも姿は見えない。朝着くなり事務局長と2人の彼女の愛息を私に紹介してくれた。きっと離れたゲストルームに親子水入らずで楽しい時間を過ごしているのだろう。ここは全寮制の学校で生徒は皆遠い所からでも試験に受かって来ている様子だった。バスから降りると彼女は重いバックを3つも持って3キロの道を2人で歩いた。私は気の毒で1個持ってあげたがきっと着替えや子供の好きな食べ物を沢山持って来たんだろうと思った。何処の母親でも皆同じである。「星の数ほど母はおれど、わが母に勝る母は無し」子供の為ならいかな辛苦を舐めようが一生懸命に尽くしてくれる親の気持ちはインド成らずとも地球上皆同じように思った。

左事務所 中央左私のコテージ 右私の部屋



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