川崎廣進・工房カワサキの世界

〜The World Of Koushin Kawasaki & Koubou Kawasaki〜

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インドで送った日々    2008年09月26日

今度の渡印で、来るなりからパソコンが故障しハードデスクを2回も交換した。デジカメの電池もピクニックで山で落とし液晶画面も割れてしまった。私はパソコンでスカイプが出来ない事は一番のショックであった。インターネットの利便性を最大限に使おうと思ったがままならなかった。インターネットをうまく使えば国際電話はただ同然になる事を知ってるだけに何とももどかしい限りだ。電話代など計算外だったのに、まあ〜何とも?。

先日2車線道路を横断しょうと車の切れ目を待っていた。何とか真ん中まで進めば反対車線の切れ目を待てばよい。しかし信号の無いラッシュ時と来たら車の切れ目が無く、横断すらままならない。私は運動神経には自信があった。そんな私が5分待っても渡れず「それ、今だ」と 一歩踏み出すともう車が来る。「今、行けたのに」と、決断の悪さを思い知った。私の左側10m先にご婦人が同じ様に待っていた。互いに顔は右を向いていた。何とか中央まで渡って左を見たらさっきのご婦人はもう渡っていた。決断力と判断力の鈍さはインドで分た。 

先日10日間ほどフランス人男性F氏と、日本人女性A嬢が結婚した家庭で泊まった。ご夫婦は社用でフランスに行き、帰る日まで泊まる約束をした。綺麗で広い家は気持良く足を思い切り伸ばしぐっすり眠った。しかし長い夜は一人で居るのが退屈で案内されたパソコン部屋に、姿見があったので女性を描けない国では思い切って自分の裸体を4ヶ月ぶりに描いてみた。今はクロッキーを描く機会が無く思うように描けなかった。絵が悪いのか、体が悪いのか不様な絵になった。

このインドは物乞いの多い事は何度も日記に書いた。私の居る所でも前回あまり目立たなかったが、今回は前面道路に出ると毎日のように5、6人いる。仕事の関係上2百メートル離れたビルに行きつ戻りつしていると圧倒的に老人が多い。男も女も杖をつき、人がいてもいなくても何時も手を差し伸べている姿は、長い間の職業的習慣のように落ち着き人慣れている。どの人見ても小銭をもらっている様子も無くどうして食べていっているのだろうか?他人ごとながら気になった。

今度来たとき体重を量ったら64キロあったのが2ヶ月ごとに2キロずつ減っている。今日は60キロを割った。前回一年居たときは60キロから66キロまで増えた。何とも不思議な現象だが体重測定器が壊れていないか今日店屋の人に聞いても何でもないといった。まあ私のベストは30年間年60キロだったんだがタバコをやめた10年前から増えだした。今又タバコ吸っているからであろうか?あまり減ると気持が悪い。日本に来月帰ったら早速診てもらおう。

居場所の定まらぬ4ヶ月でしたが放浪癖のある私にとってジプシーのようで又楽しかった。絵こそあまり描いていないがその分、本を何冊も読めたのは心の栄養になった。しかし体の栄養は毎日ラーメンに野菜を入れて同じ物ばかり食べていた。格別に美味しかった。

写真 前で見かけた物乞いする人 私のたった一枚だけ描いた自裸像



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