川崎廣進・工房カワサキの世界

〜The World Of Koushin Kawasaki & Koubou Kawasaki〜

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イスラム社会    2008年06月30日

ここアンドラ・プラデーシュ州は人口は7570万人で、その95%がヒンズー教で僅か数パーセントがイスラム教という圧倒的ヒンズー教の州です。しかし、首都のハイデラバードに限ってはイスラム教の信者の多い事でも有名なところです。インド全体ではイスラム教の人口は30パーセント位で、あとはヒンズー教がほとんどです。

市内の人口550万人ほどいる半数がイスラム教信者です。ここでは2つの宗教が対立することなく共存し平穏に日々暮らしているように思います。モスクも近所にありコーランの甲高く精悍に聞こえる祈りの声が、早朝風に乗って私を起こすことがよくあります。市の中心部に1万人収容の世界でも一番の大きなモスクのひとつメッカ・マスジットが威厳を誇って毎日多くの信者が世界中から出入りしています。

服装といえば男は白い帽子に白の上下で草履や裸足が多く、女性は上から下まで黒一色で、頭からかぶる黒い頭巾は目だけ細くあけてます。足元はやはり草履か裸足です。2年前にクアランプール空港で皆さん裸足で飛行機から出てきたのを見て戒律の厳しさを感じ、私達日本の自由な暮らしを考えさせられた。以後私もそのことをすっかり忘れてしまっていた。

世界には様々な人達がいますが、こうして私の様にインドに魅せられ好んで住むのと “あんな不潔な国” と嫌悪感を感じる人と、見方が180度変わってくるでしょう。いずれにしても私は前者ゆえ、ついつい同情的になり、そのような人達から買ってあげ接近したくなる。これも自分の幼い生い立ちとつい重ね合わせての憐憫の情からくる行動であろうか。


インドの学校 イスラムの建物


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