川崎廣進・工房カワサキの世界

〜The World Of Koushin Kawasaki & Koubou Kawasaki〜

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レディーファースト    2008年07月12日

ここに来て約一月半。昨年居た所まで14、5キロあるだろうか。2時間半かかって歩いて往復している。これも今年再びヒマラヤトレッキングのトレーニングと思って汗拭き拭き重いリュックやカバンを持って、ただひたすら歩いていく。帰りも同じだ。メールの送受信して帰ると8時、9時になる。あまり疲れると半分はバスやオートを使って楽するときもよくある。

ラッシュ時の公共の乗り物は、ドアのない危ない入り口に片脚だけでもステップに掛けれたらぶら下って走る。中から車掌が人ごみを掻き分けて集金に来る。当然ぶら下がっている人など払えないので見逃す状況だ。しかし座っている人でも集金に来たとき、いくら催促しても平然と無言で払わない。3、4回肩をたたいたりしてもそれでも黙っている。車掌もあきらめて次の人に移る。何とも気楽な国だ。払えない人に対してとても寛大だ。

私が知らずに後ろの入り口が一杯なので前から乗った。回りは女性で一杯だ。そして女性が乗ってくると男性は席を譲る。後でよく聞くと前半分は女性のスペースらしい。それで分かった、最初それを知らず前から乗り車両前方に立っていた。皆私に視線が集まっているように見えた。きっと「年寄りで外国人だから知らないんだ」と思ったに違いない。ここは男性と女性が隣り合わせに座ることはいたって少ない。何とも不思議な国だ。

オートに乗ったときもそうだった。お客が順番に乗ってきても女性が乗ると男性は男性ばかりのほうに固まって女性ばかりを一列に座らす。いくらバランスが悪くても男性が、3人腰掛の真ん中が空いていたら、そこに女性を挟まず男性が寄って女性を端にやる。家庭の中ではまだ男尊女卑の習慣が根強く残っているように聞いてはいたが、乗り物の中は女性天国だ。この自然のマナーはインドITと並んで先進国をしのいでいるのではないだろうか。



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