川崎廣進・工房カワサキの世界

〜The World Of Koushin Kawasaki & Koubou Kawasaki〜

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第二回目ヒマラヤトレッキング(その1)    2008年10月19日

今年のトレッキングは秋に行くことになった。話を聞いてみると秋は気候も良くトレッキングには最適シーズンであると聞いた。

1年半前は標高3600メートル迄登ったが雨季のため毎日のように雨とあられに見舞われた。そのかわりたくさんの高山植物に出会えた事や思わぬ出会いが印象を深くした。今年はさらに高く標高4500メートルと書いてあった。約1000メートルの違いはかなり寒く、備えだけは万全に対策した。ヒマラヤはもう冬仕度をしていることだろう。

今年のトレッキングの説明を簡単にしておこう。参加者は前回より少なく人数8名、(内訳インド人4名、日本人4名、ここでも私が最年長者)であった。


10月3日 午前6時50分ニューデリー発列車でHaridwar(標高292メートル)まで行く(ガンジス川の沐浴で有名なところ)ホテル泊
10月4日 車2台で12時間くらいのドライブでGangotri(標高3045メートル)まで行く。ここでロッジで一泊(ベースキャンプ)翌日からトレッキング開始
10月5日 朝出発Bohojbasa(標高3792メートル)まで行く。ここからテント
10月6日 Gaumokh(標高3892メートル)
10月7日 Tapovan(標高4460メートル)が最終地点でここで二泊して同じ道をベースキャンプまで下山するがBhojbasaで泊まらずもう少し降りる
10月8日 Clidbasa(標高3600メートル)でキャンプ
10月9日 ベースキャンプ地Gangotriに泊まり
10月10日 再び12時間ドライブして一日で3000メートル余り山を下りその日の真夜中0時40分発の夜行寝台でデリーに向かう
10月11日 早朝5時50分ニューデリー到着解散

以上のスケジュールがメールで流れてきた。私は日程が近づくにしたがって一昨年の体調を壊した事を思い出し、今年こそベストコンデションで望もうと気が立っていた。3日前では運動不足も心配だった。ちょうどその頃は運悪く仕事で追われていた時でもあり、行くまでに何とか自分の仕事の持分を終わらせたかった。しかし結果は最悪で前日まで仕事に追われたが終わらず残したまま行くことになった。仕事中ヒマラヤの事が頭をかすめ落ち着かなかった。

私の性格上、何事においても行き当たりばったりで、泊まっているビルの階段を4階まで何度も上ったり下りたりした。肩で息をしながら「こんな運動の仕方なんか何の効果も無いだろうな」とつぶやいていた。日ごろから根気よく体を鍛えておくのとえらい違いだ。でも、やらないよりやったほうがいいだろう。いつもだが自分に都合よく考えながら私の頭の中はヒマラヤの山々を気分よく彷徨していた。67歳の体が、どんなつらい事でも「大丈夫だ」と力強く手ごたえあるエールを送ってくれた。



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