川崎廣進・工房カワサキの世界

〜The World Of Koushin Kawasaki & Koubou Kawasaki〜

menu

2006年
2007年
2007年ヒマラヤ
2008年
2008年ヒマラヤ


ヒンズー教のお祭り    2007年03月04日

3月3日 HOLI祭というヒンズー教のお祭りがあった。これは祭りでもっとも熱狂する祭りとも言われている。友人に誘われてオートに2台で10人くらい詰め込んでシカンダラバードのマンションの家に行った。

そこでは、あちこちから来た友人達を入り口で手厚く迎えてくれた。私は見知らぬ所に行くので先日デパートで買った服を新調していった。奥さんは片手にプラスチックの箱(6つに仕切りがしてあって6色の原色粉入り)を持っていた。

来た人一人一人のこべに粉を塗りつぶすようにしているので、よくインド独特の赤い点(クムクム)をつけるんだと思っていた。さにあらず、客側もその色粉で塗ってもらった奥さんや誰かまわず頬ぺや鼻や何処でも塗り始めた。時間がたつにつれだんだんエスカレートしていった。 首や胸や背中やズボンまで所かまわず塗ったり頭の上から撒いたり、まるで狂気乱舞のワンシーンでトーテンポールのように華やいだ立像だ。私は新品の服だからNOと言ったが、収まる所知らずで色粉で体中無秩序に塗りたぐりあった。私も誰かれなく服など忘れて塗っていた。ここでも私が最年長だった。

儀式が終わったら室内に入って手造りケーキやお菓子やコーヒーを頂き、ゲームやMUSICを楽しんだ。男も女も分別つかぬ顔に、ひとときの祭り気分に苦笑しながら満喫した。好みの服がもうこれで終わりか?  気になりだしたと同時に、こんな格好でかなり遠い家までどうして帰ろうか?  と思い悩み始めた。

もう帰ると挨拶して腰を上げたらフランスのグループも帰ると言いだし4人が一緒に帰った。途中ばらばらに別れて一人で歩いてると道端で皆じろじろと珍ドン屋みたいな私を面白がって覗き込むように見ていた。家の近くでインドの知人に会って「川崎さんどうした?」と聞かれた。

なんだか私もインド人なってきたなー、と一人祭りの余韻に酔いしれていた。服も体もスッキリ洗って思い出深い一日が終わった。



inserted by FC2 system