川崎廣進・工房カワサキの世界

〜The World Of Koushin Kawasaki & Koubou Kawasaki〜

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インドライフは見栄が邪魔だ    2008年07月24日

インドは食料の豊富な国である。野菜や果物、穀物などどれをとっても多種多様で彩色豊富に揃っている。まして材料は安く選択も自由である。ただ健康でなければその恩恵にあずかれない。

贅沢旅行なら先進国以上の贅沢もできる。ここには一泊5万から10万もするホテルもあれば1000円内で泊まれるホテルもある。インドで暮らすには、お金を持っているか、健康であるかどちらかが必要だ。

食事にしても同じで中華、洋食インド料理は3つ星から5つ星まで先進国水準で満たしてくれる。お金も日本並みに出せば先進国のパックツアーに劣らぬサービスを受けることができる。しかし私の様な限られた予算で一年を通しで暮らす者にとって贅沢は一切できず、この国で下流生活している人達と同じ様に、一年をつなごうと決心さえすれば余裕で出来る国でもある。

今度のインド生活は計算に弱い私の頭を悩ませる事しばしばである。たとえば持ってきたパソコンが何度でも壊れたり、リュックサックが破れてヒマラヤの行くときは買い替えなければならなかったり航空運賃が際限なく上がっていったり、きりがなく出費がかさみ、その分どこかでやりくりに迫られる。同じ生活をしていても一昨年過ごした時はそこまで考えなくてもよかった。やはりインドも知らないうちに物の値段が上がっている。発展にインフレはつき物だろう。

恥を忍んで今の生活を露呈すると、朝食は屋台で食べると5ルピーから8ルピー、ランチは庶民の食べる所で20ルピー内外、ディナーは庶民レストランで食べると50ルピー内外で、私は晩は作っているが約20ルピー位、間食なしで〆て約50ルピーである。日本のお金で計算すると約3倍すればいい。こんな計算だと分かり易くていかに安く生活が出来るか分かるでしょう。水は一切買ったミネラルウオーターは飲んで無いが日本では考えられない様な安さである。

移動は公共機関でバスは距離にもよるが4ルピーから8ルピーでかなり遠い所まで行ける。といってもあくまで市内ですが、オート(日本で30年ほど前にあったミゼットのような3輪車)で一定の区間を往復しているコースだとバスの4、5割り増し位で後ろ3人、前運転手1人乗りが、ひどい時は倍は詰め込んで走る。バスと同じく体が外にはみ出して走る。単独でオートに乗ると倍は吹っかけて交渉しなければならない。決まってもバスの10倍か20倍でよく使った。

14、15キロ走って約100ルピーで300円くらいである。安くもあり高くも感じる。たとえばコカコーラは1.5リットルで150円と食事の3倍だ。コーヒーは喫茶店で100円から300円、タバコは紙巻タバコで100円から200円もする、アイスクリームは150円もする。贅沢品はやっぱり高い。日本の1割ほどの物から2、3割安まで色々だ。人件費の格差も同じように大きく開いている。それだけに選択も自由で臨機応変に対応できるのがいいかも知れない。



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